2017-10

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【読書】世界から猫が消えたなら


2日連続で読書です。
博多座「劇場へいこう!」で来てらっしゃった、川村元気さん著の
『世界から猫が消えたなら』です。


川村さんが映画プロデューサーだからか、映画化が決まっていることが頭にあるからなのか
地の文が音声として聴こえてきて、すごく綺麗な声で脳内再生されました。
大事な箇所でワードがまる、まる、まる、っと短く続く感じが、文章というより脚本のよう。
そのせいか、30分ほどで読み終えてしまいました。
1日ずつ別の章に分かれていて、見出しがついているのも読みやすい。
「永遠の0」もすぐ読み終えたし、脚本家さんは構成自体が読みやすいのかもしれないです。


突然余命を宣告された青年の前に、「明日、あなたは死ぬんです」と告げる悪魔が現れる。
そして、悪魔は「世界から何か1つを消すことと引き換えに、1日余命を伸ばすことができる」と取引を持ちかける。
1つずつ何かが消えていく世界で、青年は、元カノ、母、愛猫のキャベツ、父との思い出を振り返りながら
自分の人生を整理整頓していく。




この「世界から1つずつ消えていく」物が中心に事件がおこって話が進んでいくんだと思っていたら
意外とそんなことはなかったです。
何かが消えた世界を見渡しながら、青年は「ふーん」って感じで流していきます。
もうすぐ死ぬ人間にとって、「消えられると困るもの」ってほぼ無いんだなってことを思い知らされました。
私という存在がいることで、相対的に価値が生まれている物事ばかりなのかも。

そして、結局は今まで大切にしていた「人」についてのエピソードばかりでした。
人には、相対価値じゃなくて絶対価値があるんでしょう。
それと、猫。



この話をどう読むのか、人によって様々だとは思いますけど、
私は、この本は、私の人生を振り返るための「からっぽの箱」みたいなもんだと思いました。
この「箱」の中で、自分の人生をちょっとずつ重ねていって、
時にはぐっと押し込んだりしながら、自分と向き合っていく感じ。
ちなみに、この「からっぽ」というワードはこの本の解説からいただきました(笑)

メッセージ性も強いんですが、青年のまっすぐで荒々しい様子から、
自分自身の感情が揺さぶられている感覚のほうが強いかな。
読み終わった後、みんな「私の人生は〜」って思い返すんじゃないかなと思いました。



私の話になりますが、
演劇とか見ときながら、基本的に感情を出さずに生きてきていまして
激昂したり号泣したりすることも苦手で、
もし何かの小説やドラマ、舞台を見たときに、心の琴線に触れそうなくらい深く入り込んできたときは、
自動的に心の扉をガチャってとじてしまうのですが(笑)

この本を読むと、否応なく自分の人生を振り返らざるをえないし、
今後の人生を思い描かなければならなくて、

もー、つらかったー笑


今年、大好きだった祖父が亡くなったんですが、その前後で普段押し込めてた感情が爆発し、
寝れないくらい毎晩泣き続け、
大好きな祖母も、家族もいつかいなくなってしまうのではないかと思いながらまた泣いて、
泣きつかれて寝る日々でした。

祖父に「舞台関連の仕事につくね」と話したのがほとんど最後の会話で、
それなのにいろいろうまく行かないことが続いて、
突然、誰も協力してくれない気がして、自分自身の詰めの甘さがぐさぐさ刺さって、
その上に応援してくれてた祖父がいなくなって、「私はいったい何のために頑張ればいいんや」って、
そうして一晩泣き続けた夜もあったな。



...ってことを思い出しました。
もう読んでてしんどかった、つらかったー笑
ちょっと今日もまだ引きずってる気がする。


そしてこの本のラスト、終わり方もこれまたずるいのですが、ううん。

いつ死ぬかなんて、誰にもわからないし、「後悔なく生きる」なんて無理で、
今後悔していることも、いつか意味ある出来事になる可能性も十分にあるわけで、
未来に向かってどう思うのか、というより、ひたすら過去と向き合わされた本でした。

あ、でも、「人間っていいな」って端々で思いました。
捨てたもんじゃないなって(笑)


ちなみに、私がもし世界から1つ消すとしたら、ネギを消します。
間違いなくネギを消します。


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