2017-10

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

小劇場演劇照明あるある


卒論、おわったーーーー!!
もうめっちゃ疲れた。開放感すごすぎて、バイト先にメーリス流してしまおうかと思った。笑
(まだ概要と発表あるけどな)



ということで、書こうと思っていた照明についての考えをまとめておこうと思います。
小劇場演劇を観ていて(特にアマチュアの照明さんが関わっているもの)、
「照明について気になったこと」をまとめてみました。
思いつく限り書いたら、以下の6点+αです。



※決して駄目だしとかではないのですが、私が観ている演劇は決して多くはないので
「これうちのことかな...?」とか思ってしまったらごめんなさい。
具体的な劇団名を例として挙げてみようとも思ったのですが...いいことないなと思ったので。
お手本にしたいと思った劇団名は挙げてみようと思います。

※私が照明プランするときの備忘録になればと思って書きます。
ご意見ご感想はコメント、Twitter、直接などなどでぜひぜひお聞かせください。

※シチュエーション物の演劇はこれにあてはまらないと思っています。
スペースや機材が限られる中で、いかにムラなく、キレイに、リアルな光を作り出すかに難しさがあるのではと。
(リバレインホールの空晴さんは本当にすごかった)
時系列が入り組んでいたり、抽象衣装・舞台だったりする劇団さんにたいして気になっていることです。

※ぽんプラザではそこそこ綺麗な照明ができると思っているので、ぽんを含めそれ以下での小劇場での話です。
(甘棠館、リバレイン、多次元、湾岸などなど)



以下、気になる順に並べてみました。



①エリア、サス、スポット系は基本的にうまくいかない

言い切ってしまうのは語弊があると思いますが、あんまりうまく行っていないことが多いと思います。

S__1556566.jpg

こ、こんな感じ...(下手
サス、スポット、エリア系は、頭の中ではイメージしやすいのでやりたくなりますが、
実際に小劇場演劇のスペースでやろうすると、そのほかの場所も薄明かりで見えてしまうんですね。
稽古場では「ここは見えないはずだから」とか思ってしまうかもしれませんが、見えます。
暗い所で場転などの作業も、見えてます。
なんなら客席の位置によっては、作業が目の前で行われて、
肝心のスポットが当たっている所が見えない場合すらある。

個人的に、下手にエリアやスポットに灯体を割くくらいなら、いっそ普通の光でいいんじゃねって思うことがあります。
だいたいキレイに見えなくてダサくなる気がします。
要は観客の視線をどこに向けたいかってことじゃないのかなぁ...違うのかなぁ...(演出したことないからわからない)。
仮に、もしそうなら、小劇場演劇の場合は人の動きがダイレクトに伝わるので、照明で手助けしなくてもある程度大丈夫だったりするんですよね。



②cut cross、照明変化による影響が大きすぎる

客席との距離が近いので、照明変化や光量の違いが観客に与える影響が、非常に大きくなるのが小劇場。
灯体とも近いので、灯体自体が光る瞬間も見えてしまうし。
照明の手数が多いと、目がチカチカするんですよね。
「カットでの照明変化」=「驚く」
っていうのはある程度あたっている気がします。
ハッとさせたいときはいいんですが、じっと劇に見入っているときは一瞬劇を見失うのでは、と。
(私が手数多い時期を経て、今減らそう減らそうとしているからこう思うのかもしれないけれど)

リバレイン、秘密基地のようにLED機材だと、
フェードしようと思っても最後はカットアウトになってしまうので、ある程度は覚悟が必要ですね。



③「よくなってしまう」シーンによって「悪く見える」シーンが発生

小劇場だと、灯体を吊りたいところに吊れなかったりします。
そのときに、吊る位置が限定されてしまうがゆえ、
たまにすごく雰囲気が「よくなってしまう」シーンがあります。

SSだったり、斜めからの光だあったり、かっこいい影だったり。
あれ、ライブハウスかな?みたいな。
ファンタジックな世界観を演出していたり、浮世離れしてみえたり。

これだけだといいんですが、
逆に、キレイでフラットな当たり方をしている地明かりが、のっぺりとして見えて
突然現実に引き戻されてしまうような、醒めてしまうようなときがたまにあります。
ここの対比がはっきり出すぎている演劇が多い気がして、気になっています。

身内だから例あげます。サマータイムマシンブルースの客だし。笑
「あんなかっこいい照明ができるなら、ほかもそうしろよ」みたいな。
「あれかっこいい!って思ったから採用しただろ」みたいな。
(そして図星だったあたり可愛い後輩たちすぎる)



のぺっとした地明かりのシーン、実は無くても出来るんじゃね?みたいな。
...それは言い過ぎか。笑

時間堂さんは、普通の地明かりのシーンだったけど、
大きな電球が吊り下げられていたり、舞台の真ん中をはしっていたりしたので
現実に引き戻されるような感覚にはならなかったんですよね。

あと、端っこまで光がとれてないことが逆にいい味だしてることも。
端っこはあんまり気にしなくてもいいのかもな...



④明るすぎる

これはそのままです。
顔が飛んだり、まぶしすぎたり(ってかみづきさんが悪い笑)。
あと、内部の人は気づかないこともあるんですが、
照明を炊きすぎて、劇場内が熱くなりすぎてるときがあるんですよね。
荷物を置いたりできない会場だと、着込んだままのときとかあるので...

あとこれは劇場が悪いんですが、逆に、暗転しきれないこともあるあるです。
あと客席に当たることもあるあるですね(甘棠館とか湾岸とか)。
これは見込んだ上でやるしかないですね。

もしかしたら、
役者の全身を取るために、客席に当たることを仕方ないと飲み込むなら、
逆に役者の全身をとる必要はあるのかな?って発想が必要なのかもしれません。
基本的には必要なのですが、先述した通り、しっかり当てなくても実は見えてる場合もありますし。



⑤ロスコの有無

ファンタジックな世界観には必要なものかもしれません。
メルスの照明で素敵だな―と思って覚えているシーンは、だいたいロスコが活用されているシーンでした。
灯体が少ないので、少ない灯体数で世界観を表現するには、光の筋を出すことが必要なのかもしれないです。
あんまりロスコ炊いたことないので、ここらへんは単なる印象です。



⑥LED灯体について

省電力、省スペース、動くし色も変えられると考えれば、
これから大活躍するであろうLED照明ですが、
基本的に光が好きじゃないのであんまりいい印象がないんですよねー。
SHOCKはほとんどLEDでしたけど、ショータイムだけで、オフステージは普通の灯体だったし。

先に書きましたがフェードが汚いことはとにかく、よく気になるのは光の種類です。
電球色に近いものもありますが、やっぱり電球よりは機械的な光なので、
(パソコンのバックライトに近いのかな。寝る前に見たら寝れなくなる系の光)
一気にLED灯体の光を全開にされると、一瞬眩しくて目をつぶってしまうんですね。

だから嫌いなの(笑)
木藤さんの講座で、
「LED灯体では青色のときは青色の波長しかでないので、反射光も全部青くなる。よって、舞台全体を真っ青に染めることができる」
という話を聞いて、LEDの新たな活用法というか、LEDの利点について初めて考えてみようと思ったんです。
勉強します。

だから、特性とか特徴を捉えるのは大切なことだし、
灯体の向きが動くというのは、演劇照明において可能性が大きく広がりますよねー。ふほー。





以上のことを引き起こしている原因として、まずは経験不足とかもあるとは思いますが
プランナーとオペが同じ人だったり、プランナーが役者だったりして、
オペ席からしか劇を観ていない、ゲネを観ていない、などなどがあげられます。

オペ席からみてきれいにいっても、客席最前列では違うことが多々ありますよねー。
私もプランのときはオペも担当することが多いので、ゲネとかで客席に降りたことないんですよね...
照明のことが分かる人が少ない時は、周りからのダメだしが必要です。
よろしくお願いします。


...って今はそんな話じゃなかったですね。
まぁほとんど経験不足だと思うんで、精進します。ういっす。


以下、小話。
-----------------------------------------------------

この前上司さんに「照明みてもいいんじゃない?」って言われたので、
あらためて考えなおしてみました。

私が演劇観るときに「照明のことみたくない」って考えているのは、
別に駄目だしばっかり考えてしまうからじゃなくて、無意識に

『照明を気にする』=『劇の魅力がない』

と思ってしまっているからだと思います。
多次元ライブでも、あんだけ照明担当させてもらっていても
本気でかっこいいと思ったライブのときは照明のことなんて覚えてないし。
結局内容に集中出来てないんじゃないかなって思ってしまうんですね。

そして、
「もしかして私、照明を気にしすぎて、本来あるはずの劇の魅力に気づけてないのでは?」
という疑惑がふつふつと沸き上がってきたので、
最近は照明を観ないように、劇の感想の前に照明の感想を言わないようにしようと。



この前、博多座のトークショー「劇場へ行こう」で、
『映像は強すぎる』
という話を聞いて、確かに映像を使った演劇の後って映像のシーンばかり思い出して、
人間がやっている演劇シーンの記憶が薄くなっているなーって感覚があって。

『劇が終わって何を覚えているか』
っていうところで、私はいい感じの照明シーンしか思い出せないときがあったので、
しっかり演劇観ようって意識しているんだと思います。


まぁこれがいいのか悪いのかはわからないですけど、今のところすっきりして演劇観れてるので
もうしばらくはこのままでいいかな。
ま、結局、照明は観ちゃいますしね。

スポンサーサイト

● COMMENT FORM ●

下北沢のOFFOFFか、駅前か、劇小劇場か。タッパがない小劇場で、いい照明家におねがいしているいいカンパニーの公演を見る機会があったら、ぜひ。

このタッパでどうやってんだってくらいの魔法のような照明を見たことがあります。
まぁ、めちゃくちゃつってはいましたけど。

Re: タイトルなし

「タッパがない小劇場で、いい照明家におねがいしているいいカンパニーの公演」ですね!
下北沢、前に行ったんですけど劇場を見つけられなくて...今度東京に行くときは調べてみます。
リバレインで、その魔法を一度だけ観ました。多分ですけど。
この記事について、どなたかと議論したいです...


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

http://citronrabbit.blog.fc2.com/tb.php/89-c238976a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

音響展多面パノラマLIVE 照明まとめ «  | BLOG TOP |  » 阪神淡路大震災から20年

プロフィール

いわさきゆき

Author:いわさきゆき
観劇レポとか趣味とか本の記録とか

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

日常 (25)
FBログ (15)
観劇 (38)
演劇 (39)
読書 (6)
現場 (6)
勉強 (2)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。