2017-04

【観劇】ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」※3/2訂正


お久しぶりです。
前回の更新から、
修論提出→一週間で引っ越し→実家に帰る
という怒涛の日々を送りまして、おととい無事に福岡の家を引き払い、神戸の実家に帰ってまいりました。

就職先の関係で、いろいろと勉強(という名の観劇&情報収集)をぽちぽちしています。
あとは、2.5次元舞台についてあれこれ。
本当に奥が深いのと、興味深い事象が多くて面白いです!
レポートのようにブログ書きたいけど、まだ脳内とっちらかってて...


さて、そんなこんなで、両親と梅田芸術劇場へ『ロミオ&ジュリエット』をみてきました!
(この&が大事なようです)


ロミオ、ジュリエット、マキューシオ、ディボルト、死(を象徴するダンサー)がそれぞれダブルキャストです。
HP上でキャストを選択して行くと希望の公演を調べられるという親切設計。
5の2乗組み合わせあると考えると、かなりバリエーション豊かですよね。
修論中にしっかり乃木坂46にハマった岩崎、できれば生田絵梨花ちゃんのジュリエットが観たかったので、この日のチケットがあってよかったです。

原作はもちろんシェイクスピアですが、フランスの方が脚本を担当されているもので、2013年に日本で初演されたものの再演だそうです。
その時に、今回ロミオを担当する古川さん、死を司るダンサー2名は出演されていたようですが、ほとんど新キャストですね。


観劇したのは、黒執事で主演を演じてらっしゃった古川雄大さん、ハリーポッターの吹き替え声優として有名な小野賢章さんをはじめとするキャスト。
ただただ生田ちゃんが観たかったのですが、古川さんも以前拝見して素敵だったのでラッキー。

そもそも、今回観劇したかったのは、今回のメインキャストはほぼテニミュ出身の俳優さんということがありまして。
テニミュを中心とする若手が出演する舞台から飛び出して、様々な活動をされている皆さん。
私は成長過程を知ることはできませんが...
若手を卒業、っていっても、十分若いんですけどね。ジュリエット二人とも私より年下やし。
実力派若手俳優たち、ということでしょうか。
ちなみに乃木坂46の舞台をテニミュの会社がやってます。なんか関係あんのかな?

ジュリエットのもう一人、木下晴香さんは、なんと鳥栖市の現役高校生。
歌唱力王とかいう番組で一躍有名となって、今回が初舞台とのことです。
こちらも観てみたかったな〜〜
鳥栖の高校や歯医者さんからお花がきててほっこりしました(笑)



ロミジュリのストーリーは改めて書くこともないですよね。
オリジナルに基づいたものに加え、現代要素が入っていて、なんと携帯電話がある!
ロミオがジュリエットに「携帯教えて」って言うシーンがあります。ジュリエットは「お父様に18になるまでダメって言われてるの」と断ります(笑)
ロミジュリが結婚式を挙げたのが隠し撮りされてて、一発で拡散されてるのには笑いました。
最終的に、有名なロミジュリの悲しいすれ違いについては、神父様がロミオにメールを送るのですが、ロミオが携帯を無くして連絡がつかず...という形でした。

バックの映像にずっと高層ビルが映っていたり、なんだか変な時間軸の舞台でした。
「死」を司るダンサーさんがずっと不穏にいるんですが、唯一舞台上に存在するのは、怪しいバーでドラッグ売人をしている姿。
あとで書きますが、この「死」の存在がすごくい分かりやすい演出でよかったです。


この現代演出は賛否両論あるんだろうなーー。
やっぱりナイフで刺されたマキューシオとディボルトはその場で死んでしまうし(医療技術は発達していない)、
ロミジュリの逢瀬は乳母に渡したバラの花を介して行われます。
バラの花は素敵だったーーけど、時代背景にどのような前提があるのかよくわからず、情緒あるんだかないんだか...で、ちょっと微妙な感じはしました。
メタ的な発言で「マスコミが騒ぐから!」とか挟むのは全然いいと思うんですが、迂闊に現代に手を出して、回収しきれてなかったと個人的には感じました。
「ロミオに既読スルーされてる」は面白かったけど(笑)


個人的にロミジュリのストーリーに触れたのは、
・石原さとみ&佐藤健の舞台「ロミオとジュリエット」のDVD
・映画「恋に落ちたシェイクスピア」
くらいですかね。
両親はオリビアハッセーのジュリエットがとにかく可愛かったと絶賛しています。

石原さとみさんのやつは台詞も全部シェイクスピアのあのポエミーなやつで、あの言葉をよくもまぁあんなに可愛く感情乗せて言えるもんだなと感動したのですが
今回は台詞は現代版に書き換えられていました。
エボリューシオがとくに現代の若者みたいにフランクで、それがすごく自然で面白かったです。
たまーにポエミーな表現があるんですけど、前提知識が中途半端に入っていたせいで「あ、今のシェイクスピア」とか思ってしまった自分が悲しい(笑)

あとはほぼずっと歌っている舞台でした。
どこからが演劇でどこからがミュージカル、オペラかっていう境界は曖昧なんだと思うのですが、これはほぼオペラじゃないかなぁ...
8.5割くらい歌。
歌が終わるたびに、左手真ん中くらいの席から即座に拍手が聞こえて、流れるように拍手する空気が出来上がってたんですけど
シリアスシーンは拍手なく聞き入っていたかったなぁ...
あの左手真ん中の人はなんかしらの使命にかられていたとしか思えない...笑


歌はみなさんお上手で、年配のキャストさんはもちろん聞き応えあったし、若手のメインキャストたちも上手!
ロミオとジュリエットもうまいし、脇を固める人たち、アンサンブルとのハーモニーもすごくよくて楽しかったです。
Jpopを感じさせる曲も多くて、なんかそわそわしましたが。
なにがあんなにJpopっぽいのかなぁ。

「朝から晩まで愛し合おう、大人たちが決めたことなんて知らない、僕たちが世界を作るんだ」という感じの「世界の王」という曲があって、
カーテンコールもこの曲を歌って終わったのですが、若い駆け出しのキャストが歌うことも相まって、かなり印象的でした。


ただ、石原さとみさんのやつはストリートプレイだったので、それと比べると台詞量が少なくなっている感じ。
シェイクスピアの脚本をミュージカルにすると、かなりポエミー部分削らないといけないし、現代版にしてしまっていたし、なんだか別の作品を観た気分。
話はもちろん面白いのですが。

ロミジュリはたくさんバリエーションがあって、それぞれが違う作品として成り立っていると聞きます。
面白いなぁ。


オリジナルな点としては、ジュリエットの母がいとこであるディボルトとデキていて、
夫を愛したことはない、ジュリエットの父親も別の人であることを告げ、「この世に愛のある結婚なんてない」と話すところでしょうか。
ディボルト殺されたあとの母はもう怖かった(笑)

この点に関しては、母と私の間では「別にいらんかった」という意見で同意しました。笑
「この世に愛のある結婚なんてない」から、ジュリエットに愛のない結婚をさせることに抵抗がない、ということが言いたかったのかもしれないですが。
そのあと、「実の娘じゃなくても可愛い娘」と歌う父が、まぁかわいそうでかわいそうで...
ただただジュリエット父がかわいそうな設定やったなぁ...
愛とか結婚とかって難しい。


2人が仮面舞踏会で出会うシーン、前に見た時から大好きだったんですけど
なんかディスコでごちゃごちゃっとした中で、あんだけ歌ってたのになぜか無言で音楽の中出会う二人に劇的な出会いが感じられなくて、そのあとの展開もちょっとついていけなかったり。
く〜〜〜、悔しい。
全体的に映像の使い方も意味不明、というか、全然融合できてない気がして。
ストーリーは間違いないロミジュリだし、役者さんたちも等身大で頑張っていたので、演出がぽこっと浮いていた気がして不思議でした。

でも、2階にいるジュリエットと1階にいるロミオが愛をささやき合うシーンは素敵だった〜〜〜
もう可愛かった、なんせロミオが可愛かった。
ロミオってこんなにウブで不器用で、ジュリエットにメロメロなのを全開に押し出す男だっけ。
もうただただ恋に落ちて舞い上がるロミオがかなり可愛かった。
口元緩いぞ!ロミオ!笑
もちろんジュリエットも幸せ満開で可愛くて、プロポーズされて、受けて、バラの花を渡して、帰るってなってから2回もキスする二人が可愛くて、ずっとニヤニヤしてました。
そのあと悲劇にまっしぐらなことをわかっていたからこそ、すごくい尊い時間でした。

なぜか泣いたシーンとしては、乳母にロミオと結婚式をあげることを伝えた時、
「せっかく用意したウェディングドレスは着てもらえないけど」と言いながらジュリエットを祝福するシーン。
なんか、ウェディングドレス着て欲しかったんだろうな、晴れの姿を見たかったんだろうな、でも、ジュリエットが幸せでいることがただただ嬉しいんだろうな、と思うとなんか泣けました。
年取ったな。笑


死を司るダンサーが常に舞台上に佇んでいて、時には見下ろし、時には背中に張り付き、時には毒薬を売り...
結婚式のシーンで、二人が幸せ絶頂のキスをかわすなか、上方にいる死の影が2人の影を覆い隠しているのは印象的でした。
二人は幸せ、床には死...

このダンサーさんがかなり素敵で、浮世離れしたスタイルやコンテンポラリーダンスの不規則な動きが相まって
不気味なんだけど、目が離せない存在でした。

今回、振り付けの方が3人いるらしく、死にはコンテンポラリーの方がつき、その他現代のポップダンスや群舞にそれぞれ振り付けさんがついているようです。
アンサンブルの群舞ってすごい好きなんですけど、今回はロミオと友人のマキューシオたちが率いる、ちょっと地元のヤンキーみたいなモンタギュー家と、高飛車でちょっと不埒な色っぽいキュピレット家それぞれにダンサーがついて、しょっちゅうやりあうんです。
その群舞が賑やかで楽しかった。
揃ってる!きれい!ってよりは、全員が相手への敵意むき出しにしている感じで、かなり情熱的でした。
(パンフレット読んだら、ダンサーというより俳優さんかなって人も多く入っているみたいです。みなさま若い。)



知ってるはずなのに、最後の悲劇シーンは悲しかった。
1幕がすごく幸せな結婚式のシーンで終わって、休憩中「これから悲しみに向かって行くんだなぁ」と思ってしみじみ。
知ってるはずで、何度も観てきたはずなのに、二人がすれ違って自ら命を経つシーンは涙がほろりと。
やっぱりやるせない。
なんで死ななきゃいけなかったのか、ただただ親同士が憎みあってるだけで、本人たちはなんで憎みあってるのかすら知らないのに。
高校生のときは「恋愛ごときでw」とか馬鹿にしてたけど、変な意地もなくなった今、純粋にこの2人の末路を悲しいと感じました。

カーテンコールで、ロミオとジュリエットが手を取って礼をしている姿とか、段上にあがるときにロミオがジュリエットの手を引いているところを見ると、胸がきゅっとなりました。
ああ〜〜生きてたらきっとこんな笑顔でいるんだろうな〜〜〜
お芝居でよかった、悲劇のカーテンコールは本当に救いですね。



パンフレットにみなさま「ロミジュリとの出会い」をどの年代の方も書かれていたのが印象的でした。
私もいつのまにか「ロミジュリの悲劇」を知っていたし、この世界にいるほぼ全ての人がロミジュリのストーリーがない世界を知らないんだなと思うと、すごく不思議な気持ちになりました。
話としてはシンプルな悲恋なんだけど、この世の中にある全ての悲恋のベースにはロミジュリがあるんだろうなぁ。
ロミジュリがない世界なんて、想像できないですね。
叶わない恋、なんて、今の日本ではあんまり想像つかないけど。


生でロミジュリを観たことがなかったので、本当にいい時間を過ごせました。
キャストの皆さんも素敵でキラキラしてたし。
ダブルキャストで稽古も大変だったと思いますが、最後まで事故なく終わりますように。


スポンサーサイト

● COMMENT FORM ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

http://citronrabbit.blog.fc2.com/tb.php/196-fc143f0c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロアマ論争?? «  | BLOG TOP |  » アンコールについて

プロフィール

いわさきゆき

Author:いわさきゆき
観劇レポとか趣味とか本の記録とか

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

日常 (25)
FBログ (15)
観劇 (38)
演劇 (39)
読書 (6)
現場 (6)
勉強 (2)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR