2017-10

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九州演劇人サミットパネルトーーーク!


九州演劇人サミットへ、2日目のスタッフとして参加させていただきました。
九州演劇の皆様本当に優しくて、ただプロジェクターの位置を調整しただけの私にまでお礼を言っていただけて...
ワークショップもすごく盛り上がっていて、みなさまテンションが高くて見ていてワクワクしました。
みなさま、お疲れ様でした!


スタッフですが、パネルトークの内容について書いておこうと思います。

内容は、自己紹介と大きく4つに分かれたトピックで進んでいきました。
でも多分その通りにかけないので、大まかにいきます。
(メモの中心が福岡に寄っていてすいません!)


【各地域の状況】

・福岡
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劇団は100以上あり、年1回コンスタントにやっている劇団は40程度。
キャナルシティが四季劇場になったり、西鉄にHKTが入ったりと商業の波に飲まれて、県外の有名劇団が北九州に流れている現状がある。
福岡市は芸術劇場がない。福岡市民会館が2023年に向けて動いているが時期は正直不明瞭。
あと、アイドルたちによる演劇公演や、タレント・モデル事務所、専門学校派生の公演が増えているのが特徴。
北九州は芸術劇場が精力的にやっていて、アイアンシアターも活動的。久留米はこけら落としが今年で、九州全土から出演団体を募る演劇祭は特徴的なのでは。
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最近研究で福岡の公演を数えたんですけど、FPAPサイトここ1年では70団体くらい。
corichでは250公演くらいやってるんですが、北九州~久留米で、商業とか他県も含むとこの数になります。
でも、やっぱり九州ではダントツですね。

・熊本
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地震のときはかなり支援していただいて、今も続いている。(ありがとうございます!by池田さん)
逆に盛り上がった感じがしていて、劇団が劇場を持つ例が2件起きている。(花習舎とstudio ink)
道を挟んですぐ近くにあるが、住み分けができている。
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花習舎は福岡の人もかなり狙っていると小耳に挟んでいます。
あと、DENGEKIが開催されたり、劇団きららさんの戯曲賞のご活躍とかも有名で、すごく盛り上がっているイメージがあります。

・長崎
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劇場の規模が「ホップ、ジャンプ!」という感じがしてステップがない。
劇場を作ろうとしている(by福田さん)し、計画も進んでいるが、小劇場の法律がなかなか厳しい。
(トイレを4つ作らないといけないとか...)
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・鹿児島
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劇場の状況は長崎と同じ...カフェ公演とかでやっている。
25-35歳に演劇人が集まっていて、その上もその下もない。
(逆にその10年は何があったの!?って言われてました)
コンスタントに活動されているのは5団体くらいで、公共劇場は4、5個ある。
でも、鹿児島は市民のカラオケ大会がすごく盛んで、演劇団体がカラオケ大会に抽選で負けて小屋が押さえられないことがある。
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劇場とか劇団数とか、似たような雰囲気の2県。
カラオケ大会問題は、公共施設問題でよくきく、「良くも悪くも平等性が重視される」ってやつですね。
カラオケ大会自体はいいとは思いますけど…笑

・大分
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大分えんげきの会が機能して、定期的に公演を行っている。
大分豊府高校演劇部が、平成27年に行われた全国の高校演劇の大会で優勝した。
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・宮崎
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宮崎県立芸術劇場がプロデュース公演を行っている(時空の旅シリーズなど)。
立山さんが、うりんこさんなど全国巡回している劇団さんとタッグを組んで公演している。
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福岡の話を聞いた後だったので、公立ホールや横のつながりである演劇の会などがきちんと機能しているのは羨ましかったです。

・佐賀
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毎月第3金曜日にライブハウスで演劇やダンスをおこなう「金曜ショー劇場」企画が18年続いていたが、ちょうど先月に終了
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この話で、観客やパネリストの方から「えーー!」という声があがったのが印象的でした。


福岡は商業の影響があるのが特徴的でした。
あと、やっぱり、他の県とは活動している劇団が桁違いでしたね...改めて聞くと、福岡が「地方」というと違和感があるのかもしれません。
ただ、公共劇場がない。ギャップがすごいです。経済をひたすら回している都市って感じ。

他の地域としては、「劇場」というくくりでいくと、「ちょうどいいのがない」という鹿児島長崎、「ないこともない」のが佐賀、「作った」のは熊本、「できた」という大分宮崎、という印象です。


フリートークになると、福岡代表椎木さんがマイクをとりました。
劇場がなく、顔を合わせて一緒に演劇を作るということがない。だから若手演劇協会をつくり、若手をまず知り合いにしたい。横のつながりを作りたい、とのこと。
福岡がなんとなくバラバラっとしたように見えるのは、劇場がないから、というのが一つの理由なのでは、と。

ゆーて狭い世界なので、出会おうと思えばいくらでも出会えるんですけど、きっかけがそもそもない。
プロデューサー的なスキルが有る人を配置した劇場が欲しい...とこのあとのトークでも椎木さんは何度かいわれていました。
劇場法を最近読んだ(仮)んですが、「プロデューススキルのある人材を育成することを目標とする」で、いないからといって劇場ではないまではいかない法律なんですね。
目標がないより随分いいとおもいますが。

あと、そのことでお互いを意識し合うとか、刺激し合うという感覚がちょっと足りないのではと。
これは学生演劇祭をやっていて思うところがあったので共感できました。



演劇人の年齢層としては、鹿児島の30代を中心にその上と下がいない、という話があったり、この後の高校演劇の話では「卒業したら県外に出てしまう」という話があったり、想像付いていたとはいえ、ちゃんと問題としてそこに存在しているのを感じ取ることができました。

宮崎芸術劇場の立山さんは、中学生のときから演劇をやりたかったが、劇団に連絡したら「高校生はとれない」と断られ、東京で力をつけて、いつか宮崎でそういった「演劇をしたい」という人の夢を支える仕事がしたい、と思っていたとおっしゃっていたのが印象的でした。
鹿児島からこられた原田さんの「劇団鳴かず飛ばず」さん、鹿児島で800名を動員するそうです。
人口比を考えるとすごい!
長崎の福田さんも劇場を作ろうとしていたり、池田さんは熊本で演劇で食べていけるようにしたく、今はWSなどで生活できているとのことで...
精力的に、創作活動だけではなく、演劇環境を整える活動をされている皆様の熱意に心を打たれました。



全国学生演劇祭の審査員の方が、福岡の作品「あしぶみ」などを見て『地方じゃないと作れない作品』とおっしゃっていて。
サミット前に「なんで地域で演劇する必要あるんだろう」って改めて考えて、そういえば明確な理由持ってなかったなと思ってたのですが(演劇したいならすればいいし、上を目指したいなら他県にいけばいい。もちろん飽和気味のところに行くと別の問題はあるけど、機会は探しに行けばある...とか)
それまでの人生経験が反映される演劇づくりが、全部同じような場所で作られるって、本当にもったいないことだなと。
そんな基本的なことを改めて実感したんです。

パネリストの皆様みたいに、実力をつけて、それでも都市圏ではなく地方で根を張る方がいないと...
逆に、そういう方には「地域貢献」という別の役割を勝手に背負わせてしまうのではないかな?とも思ったのですが。
ってなるとやっぱり公共劇場なのか~~~なるほどな~~~

劇団がいい劇を作る以外のミッションを抱えるべきではないのでは、と思うことがたまにあります。
劇場とか、そういう組織が担ってくれたらいいのだけれども…


福岡だけ商業的、というのは間違いかもしれないですけど、九州では各地で各地の状況に合わせた方法を取っていかないとダメなんですね。




【高校演劇】

高校演劇がここ3年九州がとっている、というのはもっと周知されて然るべきトピックだと思うんですが、ごめんなさい私も3年は知らなかったです。
顧問の先生が3名揃われていて、みなさま素敵なおじさまで大人気でした。
そしてやっぱり、さすが先生、話がうまい!
あと、高校は全国大会があって、高文連がきちんとあるので、全国の高校の取り組みが情報としてしっかり入ってこられているようで、興味深いお話が聞けました。

そもそも、顧問の力なんでしょうか、なんで全国大会優勝してんだろ?
土地柄とか関係あるのかな?
レベルが高いとはいえ、高校野球のように全国から集まってきてるわけでもない、ってか演劇にそんな必要がないので、やはりレベルが高いところにいるとレベルが高くなるのでしょうか。いいなぁ。


大分は、大分大会がホルトホール大分でやらせてもらったのがありがたい。
ただ、劇団には高校演劇部から入る人は少ない。
(いないこともないけど、進学や就職で他県に行く人も多い)
ここをどうにか取りこみたいね、というお話をしていました。

うーーん、高校のレベルによりますけど、進学校のほうがかえって「とりあえず大学」ってことになるので難しいのかも。
うちは演劇部すらなかったのでわからないですけど...
高校のうちから劇団との繋がりがあれば、あんまり見えない演劇の世界へのチャンネルがつながるのでしょう。
「劇団に入る」ことがどういうことかわからず、その後どういう生活になるのか、個人的に知り合いがいないとわからないというのもあると思います。



学校アウトリーチについては、作品を選ぶ目線を学校の先生がもっていないので、演劇的にいい作品がなかなか選んでもらえない。
「演劇って楽しい」と思う第一歩なのに...
そう考えると、優勝した作品を見れる佐賀東を始めとする生徒は幸せですよね。

私は一番最初に観たのが、多分「オペラ 鶴の恩返し」で、「全部歌うとは思ってなかったのでびっくりしました」って感想を書いたことは覚えています笑
あと、学校に来た劇団の側転がめっっっっちゃヘタで、劇の内容全く覚えていないのにそれだけ覚えてる。
だから、本当にいい作品を観て欲しい!笑

高校の時、神戸文化センターの大ホールで、グラサンかけたアルトサックス奏者のソロ演奏聞きましたけど、知らない曲で(かなり変なテンポのやつで)、印象には残ってるけどなんか引いた記憶あるから鋭角すぎるのもダメなんでしょうけどね。笑
今の高校生、大学生なんて、常にスマホがあって、映画は4Dで、youtubeやらなんやら、娯楽の供給過多起こしてるから大変だろうなぁ。



演劇が競技としてみなされない、知名度が低い、運動部はみんなで見に行くけど演劇部の大会はそういったしきたりがない、と。

吹奏楽も結構似たようなところがあって、うちの高校も運動部総体前は「壮行会」ってあって、全校生徒と吹奏楽部の演奏に見守られながら挨拶するという式が、毎年行われていました。
でも一番強いのは吹奏楽部っていう。
そして吹奏楽部の壮行会はないっていう。
あと山岳部も全国優勝してましたけど、もちろん壮行会はないです。

吹奏楽の大会は「吹奏楽の旅」でかなり有名になったと思うので、「演劇部の旅」をしてもらえばいいのでは。
吹奏楽は「ノウハウがバレる」とかで終わりましたよね、確か。



【公立劇場】

三文オペラと浮足町アンダーグラウンドの話に触れました。
浮足町アンダーグラウンドに参加された椎木さんのお話とか、是永さんのコメントを改めて聞いて、意外と根強い問題なのかもなと思いました。
ざっくり言うと「熱意はあっても脇が甘い」ってこと...

TPPに関してはオケサークルの子たちもヒヤヒヤしてた話です。
法律とか難しいんだもんな~~誰か教えてくれ~~



この後は、あんまり九州関係ないお話かもですが
・戯曲が評価されるが作品、俳優賞がない
・5年~10年くらいで次のステップに進むための賞がほしい
・劇トツに出演したいと言ったら断れた池田さん(あれは若手向けの企画)


椎木さんが先頭に立たれていたからかもですが、「競い合いたい」「結果がほしい」「刺激し合いたい」という感じがひしひしと感じ取れるお話でした。
地方になると、維持することに必死になって上を持ち上げていくっていうところまで手が回らないのかもですね。




以上、内容レポートでした。

「競い合う」については2次会でもお話があがっていて、難しいこととか、評価軸がうんぬんかんぬんあるんですけど、私は何かを成し遂げた後、次に進む一歩がほしいとき、切磋琢磨する関係性がほしかったり、誰かと比較して地に足つけたかったりします。
ただただ不安になっていくだけなんだよなぁ...
(私と2次会で話されていた皆様はかなりレベルが違うので、一緒にするのはおこがましいのですが、岩崎ver.に翻訳して聞いていました。)

もちろん、競い合うつもりのない団体、目的が別にある団体はそれでいいと思うのですが。
そしてそれはそれで応援したいけど、目的と手段と心意気がちぐはぐなところもたくさんあるし、そこの交通整理は外部組織がいないと限界あるかも。
やっぱり東京と比較して、プロデューサーがいない、というのは痛手なんですね。



皆様、貴重なお話をありがとうございました!
ここでのつながりが、九州演劇界の発展につながればいいなと思います。
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