2017-10

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【読書】最近のまとめ


「このまま2時間じっとしてたら病む!」と思って、新幹線の前後とかで本を買うようになりました。
いや、嘘です。大抵寝ます。
就活関係なく、最近は意図的に話題作を読もうとしているのですが、なかなか追いつかないものですね...
最近の読書まとめです。漫画はこの倍買ってますが、まぁそれは別の機会に。


1.電撃文庫大賞「ただ、それだけでよかったんです」
2.本屋大賞1位「羊と鋼の森」
3.本屋大賞2位「君の膵臓を食べたい」
4.ジョーカー・ゲーム1巻
5.砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない


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1.電撃文庫大賞「ただ、それだけでよかったんです」松村涼哉

「壊れてしまったこの教室(セカイ)で、一人ぼっちの革命が始まる。

ライトノベルですが、あらすじに惹かれたことと表紙絵の竹岡さんのファンなのでついつい手にとってしまいました。
久々に一気読み。いやー、面白かった。
ライトノベル特有のポエミーな文章もよかったんですが、「一人ぼっちの革命」という抽象的でキャッチーな謎がどんどん見えてくる、のに、肝心なキーが見つからない。

ラノベ特有かもしれないですけど、扉絵だったり、挿絵だったりがあまりに綺麗で、「悪魔」と書かれている「菅原拓」が明らかに爽やか好青年なんですよね。
状況は「悪魔」なんですけど、彼の過去と行き来する中で真相にちょっとした望みを感じてしまいました。
まあ、いじめを題材にしたうえに、革命だとか復讐だとかを繰り返すので、ハッピーエンドとはならなかったのですが。

クラスを歪ませたのは「人間力テスト」というテストの存在。
人間力を図るものを数値化し、それをクラスメートがそれぞれ評価し合い、順位を発表するというものなのですが、実質の人気投票。
導入した校長の「勉強よりも社会に出て必要なのは人間力と、それを比較されるという現状」という意見は分からなくもないんですけど
前回のテストより順位を下がる=人気が下がったということに繋がることへの恐怖に支配されていくクラス...
勉強の点数でしか評価されないのは楽だったのかもしれないなと思いました。
「テストの点数なんか関係ない!」って歌はいっぱいあるけど、じゃあ関係ある能力について数値化されたら、もう誰も助けてくれないですよね。


語り部である姉や校長、母の存在が徐々に黒くなっていく過程は気持ちよかったですけど、結局誰も救われないですよね。いじめとかって。
人の心をボッキボキに折るために1冊費やした作者の根性の悪さに乾杯(ほめてます)。
1時間くらい夢中で読んだら読み終わります。ぜひぜひ。



2.本屋大賞1位「羊と鋼の森」

ピアノ調律師を目指す少年の成長物語。
働くということ、目指すべき夢、誰のために働くのか、才能とは何か、それら全てを優しく、綺麗な比喩でそっと教えてくれる本でした。

主人公はパッとしない青年で、調律し終わったピアノの音に森を感じたことがきっかけで、ピアノ調律の専門学校に入ります。
ピアノをやっていたわけでもない、音楽の才能があるわけでもない主人公は、その才能の無さと足りないセンスを必死の努力で埋め合わせようとします。
本人まったく気づいていないのでそんな描写はないのですが、周りの大人たちがそっと「努力できることも才能だ」と伝えていく過程には胸が震えました。


憧れている調律師の人はホールのピアノを担当する、調律師の花型なのですが、
一般家庭のピアノを調律し、身近な人の笑顔を作っていくことに魅力を感じた主人公は目指すべき姿について悩みます。
ちょっと違うんですけど商業演劇に関わるか、地域演劇に関わるかであれこれ考えていたこともあって、とても共感する部分でした。
身近な人を幸せにできない人が、多くの人を幸せには出来ないだろうと思いながらも、必要なスキルや大切にすることが違ったりするのが難しくて...

でも、最後に「目指す場所を限定してしまうのは違う」って気づくエピソードがあるんですよね。
すごく腑に落ちる話でした。

全体の文体が丁寧で、比喩も多くて、いつか教科書に乗ったり、センター試験で使われたりするかもしれないですね。
ピアノの中には羊と鋼がいて、人を幸せにするためにみんなそれぞれ格闘している。
力強く優しい小説でした。ぜひぜひ。



3.本屋大賞2位「君の膵臓を食べたい」

偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。
それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。

久々に涙を流して読んだ本。
表紙の美しさが、読み終わると違った印象を持ってまた涙。

病気と戦う話ではあるんですけど、桜良はいたって元気で、余命1年と言われた間を元気にわははと笑いながら生きていきます。
クラスメイトの【僕】は、「他人からどう見られているかで自分のポジションが決まる」という考えで、芯が強く他人にどう思われているかには頓着しない。
だから、桜良からのその都度その都度の印象で呼ばれます。
「おーい、【やさしいクラスメイト】くん」って感じで、最後まで名前は明かされない。【】の中身はその都度変わります。
ここが小説、文字媒体の面白い使い方でした。

途中で、具体的な地名は明かされないですけど、弾丸で福岡旅行行くんですよね。
そこがまた可愛くて可愛くて...

「余命1年」
この響きは残酷ですが、あまりに桜良が楽しそうに生きるので、残り時間1年もある、と長さに甘えていました。
途中の出来事に衝撃を隠せず、思わずバスから飛び降りてバス停で一気読み。
これも小説ならではの手法が取られていて、本の厚みを感じる手の感触に絶望するという初めての経験をしました。
ネタバレになるから書けないけど!!

『君の膵臓を食べたい』という言葉は、最初に出てくるんですけど読み終わった後は全く違う意味に聞こえます。
ぜひぜひ。



4.ジョーカー・ゲーム1巻

アニメが放送中なのですが、アニメで面白いと思うと原作を買い始める私の悪い癖にてまんまと購入。

戦局が悪化していく明治35年、陸軍内部に出来たスパイ組織「D機関」を舞台とした、化物のようなスパイたちの生き様とミッションが短編で綴られているもの。
基本的にはミステリーで、スパイ目線であったり他人目線であったりで話が進んでいくのでワクワクして読んでいます。

スパイは卑怯、という風潮が消えない陸軍内部の関係だったり「殺せ、潔く死ね」が主流の考えである陸軍内部で「死と殺しは最悪の選択」と教えられたスパイたちの超人的な働きっぷりが面白い。
スパイたちに与えられる訓練や任務は過酷なもので、でもそれを安々とこなしていくD機関のスパイたち。
やっぱすごい人が出てる作品って、最終的に解決することわかってるから気持ちいいんですよね。笑
大体はスパイたちの超人技で解決していくんですけど、スパイの葛藤を描いた「XX(ダブルクロス)」という話がお気に入りでした。
あと「女はスパイには向かない、必要が無いのに殺す」って言葉はなんか共感(笑)

4巻まで出てるので買わないと。
アニメもオシャレで面白いです。
キャラの見分けが全くつかないので、ほんとに最後までどれがスパイか分かんないまま観ることができる作画にも注目w



5.砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない

成田空港からの道が暇すぎて購入。
お金という実弾を持つべく、自衛官を死亡する中学生のなぎさが、「海野藻屑」という絶望的な名前の少女と交流していく物語。

「子どもは無力だ、そして、子どもを生き抜かないと大人にはなれない」
この言葉が全てだと思います。

お母さんのパート代を使い果たす引きこもりの兄を持ったなぎさと、父親から絶望的な暴力を繰り返されている藻屑。
なぎさの支えは「誰よりも可哀想な私」であるという自覚で、藻屑の存在でそれが崩れかけることを危ぶむシーンは妙な説得力があって怖かったです。

殺人犯が受ける心理テスト、私は全然わからなかったのでよかったです。

あるところに、「お母さん」「お父さん」「子ども」の3人家族がいました。
ある日「お父さん」が交通事故で亡くなってしまい、葬儀が行われました。
葬儀に参列した「お父さん」の同僚に、「お母さん」は恋に落ちてしまいます。
その後しばらくして、「お母さん」は「子ども」を殺害しました。
さて、どうしてでしょう?


答えを聞いて、なるほどなぁ、と。
この答えにたどり着ける人は確かに私とは違う人種のようです。
子どもは無力、でも生き抜かないと大人にはなれない。
生き抜いた先にいつまでも大人になれていない人、たくさんいるけどねぇ。


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