2017-10

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【観劇】対ゲキだヨ!全員集合


就活で4/4に東京が決まったので、行ってきました。
行った理由としては
・対バンから発想を得たという対ゲキスタイルに興味があったから
・大阪、東京とお世話になった若旦那さんが出演されるから
・オレンヂスタさんをいつか観てみたいと思っていたから
・アゴラに行ってみたいと思ってたから(渋谷から近い!)
という感じです。

去年の夏に知り合ったかるがも隊の子たちと遊んでからのアゴラ(楽しかった!)。
受付や物販、客入れ、場内整理の皆さんが家族のコスプレ(演劇においてコスプレって言うのどうなんかと思うけど)で楽しくお出迎えしてくれました。

ミラコミラコのときにも流れで役者が場内整理を担当することになったんですが、こういうキャラの濃い客入れは楽しいものです。
身内感が出てしまうのはよくないし、ちゃんとした接客をするようになった最近の学生演劇界はよい兆候だとは思ってるんですけど
『最初から最後まで楽しんでください』という気持ちが通じる客入れはワクワクしますな。
ちょっとふざけながらも、場内整理や注意事項、端の席の人への配慮などもちゃんと伝えてくれて、すごく安心できる客入れでした。
さすがの制作さんたち!こーゆーのやりたいわ〜〜って思ったけど出来るのかな〜

「家族」を共通テーマに作られたそうで、音響展を懐かしく思いつつ見始めました。



①宮城 短距離男道ミサイル「R.U.R. 外伝〜突撃!隣の晩プルトニウム〜」

観た後に「対ゲキ...これは気を引き締めないと殺られるぞ...」って紐を締め直した作品。

いやなんかもうビジュアルから人の暴れ方から、狂気的な怖さが!
いやもうほとんど服着てへんし!
でかいロボットが!何が「突撃隣の晩ごはん」や!
舞台セット倒れるの分かってて作ったのその椅子!?
あんなことさせてるのに客演なの!?
隣で観ていた友達が「怖い...」って言ってたの聞こえたから!笑

とかもう、最初のダンスついつい魅入っちゃったこととか忘れるくらいとんでもなくて
なにもまとまらない感想書いてますね。

最初の「目を閉じてください!」って客席ギリギリまでほぼ全裸の男たちが迫ってきて
ギュッと目を閉じながら聞くロボットの法律、あんな集中してよくわからない台詞を聞き続けたの久々かもしれない...
ちょいちょい目をあけている人がいて、それを見つけるたびに台詞が中断されて
挙句の果てには「上演時間が迫っています!目を閉じてください!」って言い始めた時とか
友達3人で並んで観てたんですけど、間にいた私の膝を叩きながら笑うもんだからもうおかしくて(笑)

目を開けたら服着てくれてないかなーとかいう早着替え的なことを期待したけど
やっぱり目を開けてもほぼ全裸でしたわ。

ロボットたちが家族を形成しているところへ、「突撃隣の晩ごはん」。
狂気的というか猟奇的な家族の圧力におされて、狂ったようにレポを続ける男の様子がもう怖くて怖くて
いやでもその倍くらい笑ったけど。

プルトニウムとか、人間世界の崩壊とか、たまに挟まれるワードにひゅっと冷たい空気が客席に流れたりして。
後でプロフィールをみたら、宮城で震災後に結成された団体さんなんですね。

「ロボットは家族を形成してはならない」
ってルール、いつか物議を呼ぶ時代がやってくるのでしょうか。
アキハバラ@DEEPでAIとの結婚が認められるかどうかという話があって、読んだ当時は全然わからなかったですけど
あまり遠い未来の話ではないのかもしれないです。
AJISAIの「アンドロイド」はロボットに恋をしてしまう男の人の曲だし、PanXのときもロボットを題材にしました。
とりあえず、「突撃!隣の晩ごはん」では採り上げないほうがいいかなと思いました(笑)



②名古屋 オレンヂスタ「新興宗教ワタシ教」

オレンヂスタさんは、大阪芸術創造館でオイスターズさんの受付をやらせていただいたとき、
照明でオレンヂスタの今津さんがいらしていたので一方的に知っていました。
綺麗な地明かりの作り方が当時の岩崎には衝撃的で、「オレンヂスタさんは面白いですよ」とその時にお聞きしていたので
名前だけですが一方的に知っていた劇団さんです。

とある山奥にある1つの家族。ネットでは新興宗教と書かれていたりする。
ここでは一人1つの役割が与えられ、家族を形成している。
そこにやってきた「お父さん」役の男性。
家族を批判してはいけません、家族はみんな平等です、家族を思いやり、家族を認めあい、家族を愛し、愛されましょう。


家族とは宗教。
って言葉が妙に説得力を感じてしまって、自分の家族から受けた影響を考えながら観劇しました。
家族は無条件に自分を受け入れてくれる社会の最小単位、でしたっけ、小説で読んだことがある言葉ですが、

「家族を批判してはいけません、家族はみんな平等です、家族を思いやり、家族を認めあい、家族を愛し、愛されましょう。」

と、台詞にしてしまうと途端に宗教じみるのはなんなんでしょう。
我が家は、いろんな人の話を聞くに、良質な家族なようで、愛情たっぷりに育ててもらったようなので(周りに言われるまでは気付かなかった幸せとはまさにこのこと)
この台詞が夢見る家族の理想論だとは思わないのですが...でもこの言葉に縛られて「こうであるべき」と考えると途端に家族を抱えるのはハードなものに感じますね。

「at home」という小説にいろいろな家族の形が書かれていて、その中で誰一人血がつながってない家族の話がでてきます。
血がつながってるかどうかは家族を形成するために必要不可欠なことでもないのは、何となく感覚でわかるのですが
「家族を維持」と考えると血のつながりが前提にあるのはとても楽なのかもしれないです。


会話の主体が人じゃなくてキッチン用具に置き換えているのも、仮初の家族感がより強く現れていて、
金属感とか音がまた冷たくて怖かったです。
ポチを表現するダンスが美しくて、また怖い。

この話に関しては、この家族のカラクリは電話のシーンで分かってしまうし、中心にいるお母さんの虚構なのだとは初期段階で分かってしまうので、その点では見やすかったです。ミサイルさんの後だから余計に(笑)
お父さんが、「家族とはそういうものですよ」と、この劇で伝えたいことを直接言ってしまった気がして、「答えを言い過ぎなんじゃないかな」と思ってたんですけど
私がわりと幸せな家族で過ごしてきたから常識だと思っているだけだったのかなー。
家族が子どもに与える影響ってとても多いんだなと大学になって感じるので、この話で感じることって人によって違うのかも、と思いました。
感想Tweetさかのぼろう。

オレンヂスタさんの照明の作り方がすごい綺麗で、思ったところで照明変化をしてくれる安心する照明で、とても好きでした!



③大阪 コトリ会議「あたたたかな北上」

奴隷生活からの脱出計画の中、火星に向かう宇宙船に乗り込むために追っ手から逃げるある車内が中心の
レトロなSF作品。
3作品の中で一番好きかも、というか、もう1回観たい!と思える、綺麗な言葉で綴られた作品でした。

奴隷解放組織は間違いを許さない、「あたたたかな北上」と旅の栞のタイトルを噛んだ人は殺された。
火星にいかないと、一生工場で四季を感じること無くこけしを作り続ける生活を送ることになる。
星の数を数えられる者は選ばれて、星の数を数えることができない者は選ばれずに地球に残る。

独特のテンポ感で生死がかかった攻防が描かれているのに、ちょいちょい挟まれるシュールなネタにたっぷり笑わせられました。
あの笑いの取り方はずるいやろ(笑)

「家族」をどこに採り入れたのか一番わからなかったんですけど、
ずっと一緒にいた人たちが、火星と地球をどちらを選ぶのか、逆に選ばれるのか、車を降りるのか、
同じ道を行くのか、離れ離れになるのか、これからどういう選択をしていくのかが描かれているような気がして、卒業シーズンだったことも重なってかしみじみと考えてしまいました。
一緒にいるこことを最優先にするのか、自分の行きたい場所を最優先に選ぶのか、就活とかしてていろいろ考えるのですが、
家族が過ごす場所から帰る場所に変わった瞬間って、いつだったのかなぁ。
帰る場所がずっとあることは幸せかもしれないけど、でも帰る場所もずっとそのまま待ってくれるわけじゃないし。
人生は選択の連続だって言葉がようやく真に迫って聞こえてきた時期だったので、
登場人物全員の言葉が全部心に染みました。

あの長台詞の発声の仕方、どうすればあれができるようになるんだろう...
かなさんがとても素敵でした。
あと一人喋らなかった人いましたけど、超高音波ですごいスピードで喋ってたらしいです。聞き取れない年齢になったんですね。

すごく精密な照明で、リスキーな演出だなと思いつつ、全てに意味が感じられる印象的な照明でした。
超細いエリスポの光とか、ほぼバンドアで遮断された地明かりとか、ああもう一回観たい。




私は学生演劇祭とか、ミラコミラコとか、いろんな演出の好みが一度に観られる制度がとても好きです。
演劇を通じて、いろんな人の好みや考えを交換できる場を作り、みんなで同じお客さんを共有するシステムに興味があるので(PanXとかもそうです)、
対ゲキは本当に興味深い公演でした。
ツアーを回っているその感覚はやってる人しかわからないかもしれないけど...どういう感じなんだろう。

こういう複数団体が参加する作品って、制作さんや運営陣の実力が本当に試される気がしていて
ああ羨ましい、私もその場に参加したかった...と思いつつ、尊敬の念を抱いています。
賛否両論あるっぽいですけど、感想を遡って勉強させていただこう。

なにより、東京にいて3都市の作品が見れたあの贅沢さ!
(どっちかというと東京の作品観てない!)
ありがとうございました、楽しかったです!
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