2017-10

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全国学生演劇祭感想まとめ


全国学生演劇祭@アトリエ劇研(京都)で、照明してきました。
福岡学生演劇祭で出場権を得たコックピットさんにお誘いを受け、
実家帰省も兼ねての学生演劇祭。

いろいろと行った理由はあるのですが、とりあえず一番は、全国の同世代の演劇を観ること!
ということで、全ブロックの公演を見させていただきました。
取り急ぎ感想をば。
(自分が出場団体の関係者であることはひとまず置いておいて、一観客として書きたいなと思います)



■劇団未踏座 【Nihon】~名もなき銀色の国~(京都)

一番最初に観たので、良くも悪くも、一気に学生演劇の空気に連れて行ってくれました。
ゲネだったし超緊張してたみたいでしたね。
よく分かんなかったのはありますけど、演出のやりたいことみたいなのがちゃんとあるんだろうなというのが、
舞台セット、服の色味あたりから見えてきたので、
役者やスタッフがもうちょっとレベルアップすると、いろいろ改善されるんじゃないかなと思いました。

「何のために生きてるの?」
っていうキーワードはインパクトあったけど、なんでその質問をするほどの状況になったのかが全然わからなかったので
漠然とした悩みに囚われてしまった若者は大変だよなぁと思ってしまいました。
予備校に行くとか行かないとか、大学に行くとか行かないとか、家から出るとか出ないとか、
結局どれが間違いとか正しいとかケースバイケースだと思うので...
結構悲劇的な空気感になってましたけど、もうちょっとサラッと演出してもよかったのかな??とか思ったり。


■poco a poco スイートピー(名古屋)

演技が上手い!というか、会話が非常に自然!
でたまくで会話劇の難しさというのをいろいろ考えたところだったので、
突然声を張り上げないでも話している中で自然に空気感が変わるのを見て、思わずでたまくLINEに投下してしまったくらい。憧れるなぁ、こういうの。
3人の普段の空気感とか息の合い方がにじみ出ていると思いました。

話の中身としてはすごくポップで、温かいいい話だったので、
講評でも「ミステリアスさが足りない」と言われていましたが
浮気も不倫も縁遠い私とっては、こういうなんてことない一幕ってのもいいなと思いました。
悪い点がつけられないだろうな、というところで、観客投票一位!おめでとうございます!


■劇団しろちゃん 醒めたホット牛乳(札幌)

脚本の言葉遣いが本当に綺麗でした。
作演が唯一別々の団体なのですが、脚本の女性らしい詩的な比喩がすごく綺麗で、幻想的でした。
「まっしろになりたい」と話す桜は、「月と海と桜の色を混ぜたら黒になる」黒い液体を飲む月が出てくる夢を見る。
ふぁ〜おっしゃれ〜

役者さんの演技も自然で、でも見飽きなくて、モブ役の男二人がいい味出してました。
なによりも照明がとても綺麗で、夢と現実の間のような幻想的なバランスをずっと保っていて
はけない役者への光の当て方もちゃんとB4の水色にしていて、って細かいところまでみてしまった〜しかもメモした

ふあああ照明よかったなああああ。プランもいいけどオペも上手い!
アンケートの「MVPは?」ってところに照明さんって書いてしまった(笑)

浮気された女の子の話だったので...まぁもうその題材は割りとお腹いっぱいかなってのもあるんですが
「でもあなたは一人でも生きていけますよね?」って言われる女の子の、微妙な心境ってのは
じわじわくるものがあったなぁ...
もうちょっと脚本の主になるエピソード(浮気とか)を洗練して、また観てみたいなと思いました。


■劇団サラブレッド dis-communication(愛媛)

結構いろんな舞台セットを持ち込む団体が多い中、唯一の素舞台、そして3人芝居。
コメディ寄りなのかなとおもいきや、
一人で叫び暴れる母、会社務めが辛くて女装癖がある父、ミュージシャンになりたいけどそれを言い出せない大学生の男...
って結構重た目な家庭環境。

でもみんな一人では心の叫びを思いっきり叫びながら、お互いには言えない、これぞまさしくdis-communication。
そして作演出で大学生役の男の人が「なんだこれー!こんなのを書きたかったわけではないんだー!ありがとうございましたー!」って終わったのが本当に好きで!笑

結構ここまで、浮気や不倫や、戦争や就活や、上手くいかない人生についてとうとうと語られるのが多くて
「何みんなそんなに未来に絶望しか抱いてないの?今そんな現代ヤバイの?」って思っていて、そして、
「それでも生きていかなきゃいけないんだよね、ふっ( ̄ー ̄)」
みたいな終わり方するやつ多くてちょっとイライラしてて!笑
抗えよ!なに大人ぶってんだよ!と思ってたので、「こんなのを書きたかったわけではないんだー!」って叫びはやっとリアルに作演出の主張を感じられた気がして、ちょっと嬉しかったです。
 
3人での素舞台、もっといろいろやりようあると思うので、このまま突っ走って欲しいっす。


■劇団ACT パラダイス・ナウ(京都)

大賞を受賞した劇団ACTさん。
作演出の一人静さんは評判がもともと高い方なのかな?と思いつつ観たのですが
ハイクオリティ!舞台も演技もスタッフも、ハイクオリティ!
大学演劇部の派生ユニットが多い学生演劇祭の中で、これは別団体でやってんじゃないのか?ってくらい。
作演出のやりたいことを、みんなが信じてついていくタイプの団体なのかなと思いました。

現代の若者らしく、社会問題も取り入れつつ、性や人生が乱れ、誰かを見下し見下される日々が入り乱れておりましたが。
ちょっと私には縁遠い話なんだよなぁ...なんでそこで悩むのか全然わからん、ってことがあるんよなぁ...

薬とか性問題を過激に描いて「若者のリアル」って銘打って携帯小説がバンバン書籍化された頃に感じたのと同じ気持ちを抱えてしまいました。
私が少数派なのか?でも少数派だからって、大多数が抱えているリアルを別に知りたくないんだけどな、って書き方をされている気がして。
いやこれACTさんだけじゃなくて、全体に言えることなんですけどね。

福岡の若者問題ってそめごころとかがやってるイメージですけど、やっぱ地域によって「リアル」って違うんかなぁ。
大都市になると結構いろんな人がいるとは思うのですが、福岡だっていろんな人はいます。
でも、それを丸っと受け止めちゃう感じがある気がするんですよね。
見下すとか見下さないとか、リアルとかリアルじゃないとか、そういうのじゃなくて、自分と違う人もそこそこ受け入れてしまう感じ。
寛容さ、というと褒められてる感じありますけど...どちらかというとアジア人に慣れてしまってるというか殊更改めて考えることもないというか。

うーーん、私福岡の人間でもないからわからないなぁ。笑
地域差を感じるというほど感じることはなかった学生演劇祭ですが、そんなことをふと考えました。
コックピットの題材って、やっぱ田舎慣れな感じあると思うんですよね。
いやならば田舎に住めばいいのにな、東京とか大都会のこと、みんな大嫌いすぎて大好きですよね。


■かまとと小町 MOMMY

やっときた、方言芝居!
全国学生演劇祭なのに、方言使わずしてどうする!と思っていたのは私だけですか?笑
大阪代表かまとと小町さん、客入れ中もカーテンコールもその後の挨拶もグイグイで、
大阪のおばちゃん候補のみなさんでした(笑)

好きになった人には奥さんがいて、子どもが出来てしまって、死のうとした時に子どもの妖精?が出てくるという話。
でもまぁポップに音楽とかダンスとか使ってて、パワフルな女性の底力を感じました。
男の人の役も女性が演じていて、別段男に寄せるわけでもなく、男の気持ちを特に語るわけでもなく、
ただ妻を取った男は途中でフェードアウトする感じが潔くてよかったです。

基本的に大声を出し、舞台上を歩きまわり、...という高校演劇感がすごく強かったので
もうちょっと会話劇っぽい落としたトーンの部分も入れると、メリハリつくんじゃないでしょーか。
と思いました。


■創像工房 in front of. DO THE 雷(東京)

WET BLANKETきたー!!って感じ(笑)
劇団☆新感線のノリなんでしょうか、爆音とスモークガンガン照明ガンガン、マイクで叫ぶ役者さん、そしてプロレス!!
プロレスの次元と、神様の次元と、2つの次元がリンクして行ったり来たりするところは野田さんっぽいなって思いましたけど、
ひたすらに動きの演技の安定感がすごくあって、会話劇やらなんやら言いながら、やっぱりここまで動けるのってすごいなと改めて。
セリフも含め、皆さんよどみなく動いてたのがよかったです。

ただ、話の流れがどうも底が深いような深くないような、で、ちょっと観るの疲れたところはありました。
展開が途中で読めたのもありますけど、まぁ45分という枠の中では仕方なかったのかなぁ。
逆に、45分という枠の中でこれやろうとしたところがすごい...
(舞台上にリング立てて、スモーク炊いて、舞台転換スタッフ何人連れてきたんや)

なんかもうちょっとカッコつけない感じにしてほしかったと思うのは、東京代表への偏見でしょうか笑
なんかねー、悪者も別に懲らしめないし、めった打ちにされても最終的に起き上がるし...

でも、「ぜーんぶ嘘!」っていう最後の全員の叫びには鳥肌がたちました。
演劇ちゃんと観たぞって満足感が一気に満点へ跳ね上がった瞬間で。よかったー。

スモーク炊いたのなら、もうちょっと照明思い切って生の地明かり消してよかったんじゃないかなと思いました。
地明かりのみのシンプルなシーンは勿体無かったと思うし、せっかくSSを置いたなら、いっそ全体的にその照明でいけばよかったんじゃないかなと思いました。
これ仕方ないことかもしれないですけど、赤と青、LEDパー、緑のソースフォーまではかっこよかったから
そこにあったピンクと黄色をつい入れたのはいらなかったんじゃないかなぁ...と思いました。


■プリンに醤油 おじゃまんぼ

いやーー、きた、「何だったんだろう、今の時間」枠ww
私ずっとこれを待ってたんですよ!シュールコメディ!

幕間のあの意味不明な場所設定はなんだったんだ。
池田先輩の話一個も頭にはいってこないww

講評の方も言ってましたが、最初出てきた時の女優3人の華のなさ加減がほんと絶妙で
本人たちも徐々にアクセルかかるタイプなのかな?
最後の方のほうが演技にキレがあった気がします。

作演が男の人っていうのがまた面白くて、稽古場の雰囲気や作品の作り方が一切分からない。
誰も拾わない謎の動きや顔芸に、観客がザワザワしながら観てるのが面白くて、
「どうして私を召喚したの?」
ってセリフに誰も突っ込まないから、観客から「召喚?召喚??」って聞こえたのめっちゃ笑った。笑


内容にメッセージ性とかあったのかなかったのかももう覚えてないですけど、
「どこが大賞かな?」と考えている時に、ついつい「プリンに醤油は報われて欲しい...」と願ってしまうくらいには愛着が湧いてしまった3人でした。
これが選ばれた東北演劇祭ってどんなんやったんやろう〜〜
他の作品が気になる〜〜
福岡でダイブが勝ち抜いてしまった場合はこんな気持ちになるのか、と一瞬思ったけど、
あの作品のほうがよっぽど秩序あったわ...


以上!感想でした!
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